日本海の磯釣りがにぎわいだした。札幌夢釣会の第1回大会が20日、日本海せたな町の瀬棚港東外防波堤で行われた。午前3時ころ、同港の渡し船、寿喜丸(西田船長、【電話】080・1975・1688)に15人が乗船し、沖堤に渡った。

 風は時折1~3メートルの強風だったが、波は穏やかで最高の条件の中、高橋宏照さん(47)が優勝した。夜明け前はアタリがなく、同じポイントに仕掛けを投入する打ち返しを繰り返した。午前7時を過ぎると、40センチのホッケを筆頭に良型が連発。その間もクロガシラなどが交じった。しかし、しばらくすると引きが途絶えた。仲間が釣り片付けを始めたが諦めず、最後に釣った41・5センチのアブラコが決勝打になった。

 大野昭彦さん(52)が2位だった。船渡しを降り1時間ほどで、狙いのカジカ、38センチの良型を釣り上げた。その後はホッケがポツポツと上がり、参加者中で1番の重量を稼いだ。3位の碓井一樹さん(41)はソイ、ホッケ、クロガシラなどを楽しんだ。良型マガレイが数枚釣れ、「おもしろかった」と振り返った。

 今大会は特別に沖堤に渡れるとあって、参加者全員が心待ちにしていた。西田船長は「まだまだ船渡しが楽しめる」と話していた。【リポーター・藤本康隆=42】

 ◆成績▽総合(2身+5匹) (1)高橋宏照1085点(2)大野昭彦1035点(3)碓井一樹970点(4)小坂俊憲946点(5)奥原直樹927点▽身長 神原照雄アブラコ43・6センチ