さあ、今日29日からキラキラ輝くゴールデンウイーク(GW)突入でーす。釣りでもキラキラしたーい! 東京湾のアジなんかどうですか? 横須賀市・新安浦「長谷川丸」で、釣ったアジを船上で食して、さらに下船後にアジ宴会をしてみた。汐入のワインバル「otonari3(オトナリサン)」の釣り好きシェフに大活躍してもらった。

 古川綾人。「こがわ・あやと」と読む。京急線の汐入駅から徒歩5分の場所にワインバル「otonari3」を経営するシェフだ。横須賀市の地産地消にこだわり、農産物も魚介類も地元から取り寄せて、おいしいレシピをいつも考えている。もちろん、釣りも大好きで「釣った魚は、やっぱり鮮度が違う。それにうまいですわ」と話す。

 GWを前にしてアジを食べて楽しむ企画を古川シェフに投げかけた。

 すると「釣ったその場で食ってみますか? 誰でもできますよ」と、ぜいたくなアンサーが返ってきた。面白い!

 「長谷川丸」から出船。それこそ港から5分の新安浦沖「東京湾のアジ」。しかも、ここにきてよく釣れている。この日は、「オカマリ」こと、ガールズバンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」のボーカル、岡田万里奈(22)も乗船した。

 もう難しいことは何もない。水深25~40メートルの海域で、アジは底から2・5~3メートル浮いている。そこがアジのタナ(魚の泳層)となる。それよりも下ならカサゴやメバルやイシモチ、逆に上のタナならサバがガツン。ちょっとタナがずれても、おいしい外道と遭遇できるので、何かしら食べてうまい魚と遭遇できる。ビギナーやファミリーにもってこいの釣りといえる。

 さあ、獲物は心配いらない。で、船上ではどうやって調理するの?

 古川シェフ 最初から材料を切って、調味料も合わせておいて、密封型のチャックのついたビニールの袋にいれておく。あとは釣ったアジのウロコをひいて、3枚におろして、皮をむいて、包丁でたたいて、用意しておいたビニールの袋に入れて、氷の入ったクーラーボックスで数分冷やしてからどうぞ!

 ちなみに船上で食したのは、ペルー料理「セビーチェ」、ユッケ、なめろう。ただ、気をつけてほしいのは、動いている船上で魚をさばいていると、下を向いて作業するから船酔いする可能性がありますよ。慌てないで、ときどき遠くをみながらさばいてくださいね。

 この船上簡単料理、同乗した常連さんも「釣ったばかりのアジはいいね」「東京湾のアジは味が濃いな」「もっとオニギリ持ってくればよかった」と好評だった。

 下船して、夕方からは「otonari3」で釣った魚と横須賀市内でとれたマダイ、ヒラメ、シラスなども合わせて大宴会。これは取材だけじゃなくて、釣った魚を持ち込めるから、試してみてください。最後にオカマリは「もう、このアジフライ、すごくおいしー」と絶叫していました。【寺沢卓】

 ▼宿 新安浦「長谷川丸」【電話】046・826・2871。アジとイシモチは午前・午後便あり。5月8日まで、親子ペア1万円のところを8300円、3~5人のグループなら1000円引き。夜メバルもやってるよ。手巻きリールのサオは500円でレンタル。カッパ、長靴、ライフジャケットは無料貸し出し。京急線「堀之内」駅から午前6時半集合で港まで送迎。

 ▼食 汐入「otonari3」【電話】046・874・7377。普段は月曜定休だが、GW期間は休まず営業。もちろん、魚の持ち込みは「大歓迎でーす」(古川シェフ)。魚を持ち込む場合は、事前に要連絡。営業時間は午後5時~午前0時。