大魔神ヒラメきリベンジ!? 日刊スポーツ評論家の佐々木主浩さん(48)が前回、静岡・南伊豆沖でマダイのタイ漁をタイ験した勢いのまま東伊豆・伊東港の「妙法(みょうほう)丸」からマグロにアタック-の予定だったが、悪天候予報のため断念。で、代打として選択したのが今年3月、同地区でゼロに終わっているヒラメだ。これがビンゴ! 雨が降る中、舞い踊りの連発で3匹をゲットした。以下は報告ルポをどうぞ。

 まだ暗いうちに伊東港から出漁したころ、周辺の海はまだ穏やかで雨もない。で、入ったのが20分ほど走った富戸沖で水深は10~30メートルライン。佐々木さんは例によって、「妙法丸」では自らラッキーポジションとする右舷ミヨシ(船首)に陣取り、反対側ミヨシで助っ人の加藤貴則さん(32=東京都大田区)がサオを出した。

 生きたイワシをセットした仕掛けが底着後、オモリを底上50センチから1メートルぐらい浮かせて待つ-と、いきなり大魔神の置きザオにゴツゴツ…ヒラメならエサをくわえてもすぐにはのみ込まず、少しでも抵抗感があれば吐き出してしまう<居食いの達人>だから、引き込みを待って待って…リールを巻いてくると、30センチ弱のカサゴがぶら下がった。加藤さんもカサゴに加え、キジハタやアカハタなど外道を連発してハタ迷惑!? いえいえ「いろいろ釣れて面白い」とニッコリ。

 これを見て、太田潔船長(72)が次に入ったのは、宇佐美に近い焼却場下で水深は10~40メートルライン。ここから雨が強く降りだした。それでも、潮温は22度以上あり魚探に底付近で群れるイワシの反応も-と、佐々木さんのサオにガツガツ…サオをゆっくりと上げながら<聞き合わせ>するとググーンッ! ヒラメが躍り上がった。800グラム級のソゲ(小型)に近いサイズながら、待望のヒットで早々リベンジをハタし「ヒラメ釣りは大好き」だって。

 ところが、この日のヒラメはちょっと気まぐれ-。次のアタリはガツガツ…ときてもなかなか引き込まず…じれた佐々木さん、ややサオ先を浮かせて重みをキャッチしたところで鋭く合わせると途端にグングンッ! 2キロオーバーが舞い踊り。続いて、ギュギューンッ! 何とサオが激しく絞り込まれ、これも1キロ弱のヒラメだった。

 しかし、以降もアタリのパターンは定まらず、合わせが合わずバラシのラッシュ! 大魔神も「何でハリに乗らないんだよぉ」とほえまくり-。一方、加藤さんはソゲ級のヒラメと60センチ近いコチを追釣して五目釣り的展開-だが、ここで納竿(のうかん)。大魔神「今日のヒラメは難しかったが、リベンジの釣果としては十分」とご機嫌で「次はマグロだ」とほえてました。【長瀬川忠信】

 ▼船 日刊スポーツ新聞社指定「妙法丸」【電話】0557・37・4913。ヒラメの乗合は予約制でエサ&氷付き1万5000円。午前5時目安に船着き場(場所は要確認)集合。マグロは仕立て専門で午前3時集合。HP<http://myoho.info/>

 ▼交通 電車はJR伊東駅下車。マイカーの場合、国道135号で伊東港「妙法丸」の船着き場へ。詳細は要確認。