11日、国際旅客ターミナル「大桟橋」(横浜市)で、初めて釣りイベント「大桟橋フィッシング・チャレンジ」が行われた。応募は大桟橋のホームページ(HP)上だけだったが、2月1日から20日までに475件の申し込みがあり、100人の募集枠に836人が殺到していた。

 この日は当日キャンセルなども予測して130人を当せんとしたが、欠席者は7人だけで、123人が受け付けをしてサオを出した。

 SNSなどの呼びかけで集まった無償ボランティアは約60人で、参加者とおしゃべりをしながら、根掛かりやオマツリなどのトラブルが発生したときに大活躍していた。実釣時間は午前11時から3時間。釣り場を3つのエリアに分けて、1時間ごとにローテーションした。釣れた魚は、ハゼが10匹前後とメゴチ2匹、ギンポとウミタナゴが1匹ずつだった。

 日刊スポーツの釣りペン・クラブ、鵜沢政則さんもボランティアの1人として参加した。「横浜の観光スポットのど真ん中での釣りなんて、実現するとは思わなかった。この釣り場は釣果にこだわることはない。お弁当を広げたり、景色を眺めながら、ゆったりと釣りをするスタイルでいいかもね」とにこやかに話した。

 参加者からは「とても気持ちいい場所」「お弁当がおいしく感じました」「潮の温度が上昇したときにサオを出したらどうなるのか、ワクワクする」などの声が出ていた。今後は客船の停泊のない日を選んで、今回と同様にHPで募集し、年3~4回の開催を目指す。