管理釣り場で春のアマゴ釣りを楽しもうと、兵庫・三田の「小柿渓谷放流釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)に16日、釣行した。午前7時ごろからウキ釣りで挑戦。気温が急に下がった影響か食いはいまひとつ。記者は午後3時までで12~18センチを15匹。週に1回は来るという潮正人さん(川西市)は脈釣りで15~18センチを27匹ゲット。気軽に楽しめるアマゴ釣りは、春休みの家族連れにもオススメだ。

 午前6時半に到着。集い橋下流の釣り場におりると、朝の冷気が足元を襲う。前日に雨もあったが水は澄んでいる。仕掛けをセットして、7時前にさあ第1投…と思ったらサオ先が後方の桜の枝に引っかかるトラブル。糸を切ってやり直し。注意していたのにやってしまうのが情けない。

 気を取り直し、イクラをエサに今度こそ第1投。前日までに放流された居残りを狙うが、残っていないのか反応がない。これは放流を待つしかなさそうだ。

 同8時半、放流開始。エリアに20数匹が放たれた。中央に大きな岩があり、その向こう側に魚が寄ると見て仕掛けを流す。するとウキがスパッと引き込まれた。合わせて釣り上げたのは15センチ級のキレイなアマゴ。その後、反応が落ちるとエサをブドウ虫にして目先を変え、ハリス、ハリの号数を落とすなどで12匹を釣るが、10時すぎに完全にストップ。いったん場を休めて周囲を取材する。

 週イチペースで来るという潮さんは「今日はちょっと渋い感じ」という。食いのいいときはハリを飲まれることが多いが、この日は半分以上が口掛かりだとか。そういえば、記者もバラしが数回あったが、食いが浅いから? 潮さんは「急に気温が下がったせいですかね~」と言いつつ、また1匹釣り上げた。

 松尾千俊さん(西宮市)も脈釣りで15匹をゲット。「4月には孫たちと来ようと思っています」と笑顔。なるほど、この日は下見ですか。川辺には桜の木が植えてあり、花見をしながらの釣りもできる。管理釣り場のアマゴは初心者でも釣れるのが魅力で、春休みのレジャーとしてもオススメだ。記者は結局15匹止まりだったが、十分楽しめた。今度は家族連れで挑戦してみたい。【高垣誠】

 【今後の見通し】急激な気温、水温の変化がなければ安定した釣果が望める。エサはイクラやブドウ虫のほか、ミミズ、川虫なども有効。

 【問い合わせ】小柿渓谷放流釣り場【電話】079・569・0693。営業時間は午前6時~午後5時。入漁料はエサ釣り、ルアー、フライともに大人3800円、女性・子供(小学生以下)は3000円、午後からの半日券は大人3000円、女性・子供2500円。毎週火曜定休(ただし祝日は営業)。仕掛け、エサ常備。貸しザオ1500円(保証金500円含む)。貸しバーベキューセット1500円。無料駐車場あり。今季の営業はGW明けまで。

 【交通】中国自動車道の西宮北ICを出て国道176号を北へ。三田市内の三輪交差点を右折、県道37号に入り約20分。電車はJR福知山線、または神戸電鉄で三田駅から神姫バス「小柿」行きで終点下車。徒歩約5分。