鉄則(1) 子ども1人に大人1人 最初の釣りで退屈してしまうと、子どもの場合、次はありません。初めての釣りで子どもは、ワクワクしながらも不安な気持ちでいっぱいです。常に目を離さず、必ず隣にいて手をかけてネ。くれぐれも自分が夢中になって、子どもを放っておかないように。

 この日は朝ベタナギだったけど、時間を追うごとに風がビュービューに。そんな中でも子ども3人は、へっちゃらだった。事前にマキちゃんが“魔法”をかけていた。

 鉄則(2) 酔い止め薬は寝る前と乗る前の2回 船酔いすると、その気持ち悪さだけが記憶に残ってしまいます。前夜布団に入る前に服用しておくと、眠っている間に体に薬が効いていきます。さらに乗る前に飲んでおくとさらに効果があがる。今回の子ども3人には、薬を2回飲む“魔法”をかけておきました。

 アジはタナ(魚の泳層)を的確につかめば、じゃんじゃん釣れます。だいたい底から1~2メートル。そうそう、釣り道具はレンタルできるし、仕掛けも1組(2個)は料金内です。魚を入れるクーラーボックスと子どもが飽きないようにお菓子を持ってきてくださいね。

 釣りはタナをみつけたら、コマセを振って魚を集める準備ができたら、待つ。

 鉄則(3) ジッとして動かない 子どもは常に動きたがります。ただ、ずっと動いている仕掛けは警戒して食いついてきません。静かに待っていると突然プルルンと手に独特の感触が伝わってきます。普段、落ち着きのない子どもも、このプルルンを味わうと、見違えるように静かに集中できるので、何かが成長するかもしれませんよ。

 子ども3人も絶好調。特に美結ちゃんはお母さんが大好きなイシモチが気に入ったようで、釣ってバケツに泳がせている状態を手づかみ。何も怖がっていない。「釣り、面白い。みいたん(自分でこう呼ぶ)もっと釣りたい」と、握ったサオを離そうとしない。将来は釣りガールだな。