その後は再びカメが続くが、辛抱強く打ち返すと、雨がぱらつきだした午後2時すぎに状況が好転。41・5センチの本命をゲット。そして同3時すぎ、落ち込みのズンとしたアタリをとるとヘラがジャンプし、左右に走り回る強烈な引きでサオを絞り込む。慎重なやりとりでなんとか、いなして44・2センチをタモに収めた。気圧が下がり、ヘラの活性が上がった感じで、これからかと思われたが、不運にも雷が鳴りだしたため、同3時半にやむなく納竿した。【日刊FPC・藤井秀和】

 ◆はたき メスのヘラが浅場の水草などに生みつけた卵に、オスがばしゃばしゃと暴れながら精子をかける様子をいう。

 ◆乗っ込み 産卵のために水温が上がりやすく、エサも豊富な水草などが生息する浅場にヘラが集まってくること。

 ◆当日使ったエサ 基本エサ=「1対1粉末マッシュ」100cc「へらグルテンLL」100ccに水250ccを加えたもの。これを手水と押し練りで調整した。

 【今後の見通し】ほかのびわ湖東岸の河川でも好調に乗っ込みヘラが釣れており、しばらくは大型フィーバーが続きそう。雨の後が狙い目。水位が上がると、岸近くにヘラが寄り、濁りも入って活性があがる。

 【交通】大阪方面から名神高速道路の瀬田西ICを出て県道559号(湖岸道路)を北上し、琵琶湖大橋を左手に見て北東へ。野洲川、家棟川に架かる橋を渡り、その次の日野川大橋を渡ってすぐを右折。そのまま走れば野村橋に出る。