太平洋登別市の幌別沖では、秋のカレイ釣りシーズンだ。10月28日、マガレイを中心にソウハチ、マツカワ、クロガシラ、イシガレイなど、合わせて3ケタの大漁となった。

 午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に8人が乗船、30分ほどの幌別沖に向かった。仕掛けはLテンビン、針13~14号、オモリは30号。朝のうちは風も弱く、水深18~20メートルでマガレイがダブルで釣れた。次第に東風が強まり、船が流されるのを立て直しながらの釣りとなり、後半は少し釣果が落ちた。それでも、ベテラン組は単発やダブルを連発、100匹超を上げた。

 カレイ釣りが得意という恵庭市の菊地正司さんは、柔らかい竿(さお)でリズム良く海底をたたき、次々とマガレイをヒット。底を3~5回ほどたたきゆっくりと竿を持ち上げる。食い付かない場合は仕掛けを落としたままにして、またたたいて持ち上げる。これを繰り返しながら、こまめにエサを点検していた。

 小型のソウハチがうるさかったが、マガレイは小型でも引きが強く、大物は竿が大きくしなるほど。午前11時30分の沖上がりまで25~35センチのマガレイが1人30~80匹、20~22センチのソウハチが20~30匹、30~48センチのイシガレイ2~4匹、マツカワとクロガシラが船中数匹交じった。この時期のカレイ類は脂が乗って煮付けにしておいしい。本間船長は「条件さえ良ければ、クーラー釣りは今後も続く」と、まだまだ楽しめる。【リポーター・竹鼻雅己=63】