新年、あけまして、おめでとうございます。釣り人・哀川翔(57)は今年もいろんな釣りに突っ走っていきます! 2019年のスタートはアマダイ。この冬の一番人気の魚種で、もう駿河湾や相模湾で釣れまくっている。今回訪れたのは真鶴「八十吉丸」。港から出て5分の場所で釣れる。さあ、アマダイ、真剣勝負だ!

亥(い)年かぁ。突き進んでいく勢い、と言いたいところだが、常に突き進んでいるので、あらためて2019年を「どうする」ということもない。いつもと同じ。気合を入れていくだけだよ。

アマダイ。この釣りは大好きなんだよ。底を探るから、いろんな魚が釣れる。特に赤い魚がいろいろ釣れるな。イトヨリ、ウッカリカサゴ、ユメカサゴ、オニカサゴ…うー、たまらないね、みんなおいしい魚ばかりだ。

その中にトラギスやアカボラなんかも入ってくる。

みんなアカボラとか言っちゃってるけど「ヒメコダイ」という標準和名がちゃんとある。けっこう、邪魔者扱いして持って帰らない釣り人も多いみたいだけど、これ、最高にうまい。3枚におろして、ちょっと「漬け」にすると主役級の味に変身する。芝居もそう。台本の中に入っている役者全員が持てる力を出し切ったらいい作品になる。外道だって魚、ちゃんと食べてあげようや。

さてアマダイだ。「八十吉丸」はアミコマセを使って魚にアピールする。これ、あんまり入れない方がいいかもしれない。クドクドと書いていたアマダイ以外の魚まで呼んでしまう。適度に詰めて、魚の気配をなくさないぐらいにしておこう。

問題はコマセよりも「誘い」だろう。オモリまたはコマセカゴが着底したら、仕掛けのハリス分をあげる。道糸に1メートルごとの印がついているから、2目盛り巻き上げればいい…と思うだろ。それが違うんだ。底にも潮流れはある。だからハリスはちょっと流れてしまうオモリから流れに押されて角度がついて、キッチリ2メートル上げると、底よりもやや上にオキアミを刺したハリが浮遊することになる。

なので、着底したら、ハリスが2メートルなら1~1・5メートルぐらいがアマダイに訴えるかもね。

ちょっと底にハリスをはわせる作戦。これが当たった。小さいのも含めて4匹。満足の釣果だ。福岡から来たヨシがボウズ(釣果ゼロ)だったけど、イトヨリは釣れていたからタナは間違っていなかった。ただ、時の運がなかっただけだ。

船中でもタコボウズ記者も4匹。まあまあ釣れる。港から5分の場所にポイントが点在しているから、移動距離も少なくて、釣りに専念できる。真鶴のアマダイ釣り、面白いじゃねーか。みなさんもぜひ!

▼宿 真鶴「八十吉丸」【電話】0465・68・1602。午前便は朝5時30分、午後便は正午集合。料金は氷付、エサ別で8000円。釣りものはアマダイのほか、カワハギ、カサゴ、ヒラメなど。要予約。アマダイは、アミコマセ使用可で、オモリは60号、仕掛け全長2メートルでハリス3~4号2本バリ(マダイ8~9号)。