平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)のフィギュアスケート男子で羽生結弦選手が優勝したことについて、各国メディアは「フィギュアの王様が完全復活」(韓国・聯合ニュース)などと大きく報じた。

 「日本のスーパースターが66年ぶりに五輪2連覇を達成」。中国メディアは、羽生選手を「歴史に名を残した」とたたえた。昨年に右足首を負傷したにもかかわらず「驚嘆すべき技術と演技」(国営通信、新華社)を見せたと紹介。別のインターネットメディアは「氷上の優美さの陰に、剛毅(ごうき)さを隠し持っている」と評した。

 国営ロシア通信は「日本の神。フィギュアスケーター羽生が金」と報道。かつて浅田真央さんを指導したタチアナ・タラソワ氏はロシアのテレビ生中継で解説し、羽生選手がジャンプの着地で転倒せずに持ちこたえるたびに「立て」と声を送り、演技を終えると「1位だ。美しい」と称賛した。

 聯合ニュースは羽生選手が「現役選手のうち、議論の余地なく最強」としてこれまでの軌跡を紹介し、「実力だけでなく、アイドルのような外見でも多くのファンを獲得した」と伝えた。

 ロイター通信はジャンプでいくつかのミスがあったと指摘しつつ「金(メダル)にふさわしいパフォーマンス」を披露したと報じた。

 羽生選手と優勝を争ったスペインのハビエル・フェルナンデス選手は銅メダル。民放ラジオ「カデナセル」(電子版)はフェルナンデス選手について「歴史に名を刻んだ」と高く評価した。