今年の芦屋ボートでのお盆レースで、デビュー7年目にして初優出、初優勝を飾った長尾京志郎選手(28=福岡)。同じ優勝戦に乗っていた、うちの旦那様からの「あんまり緊張しているようには見えんかったなぁ。いじられキャラやし、皆にあれこれ言われてたよ」との前情報にワクワクしながらご本人と待ち合わせると、とっても人懐っこいキャラ全開で取材に応じてくれました。

長尾京志郎選手は“面白い恋人募集中”だそうです
長尾京志郎選手は“面白い恋人募集中”だそうです

 ボートレーサーになったきっかけは、進路で悩んでいた高校3年の終わりに、当時単身赴任中だったお父様が大村ボートに連れて行ってくれたことから。バイトをしたりトレーニングを積みながら、やまと学校に合格しました。選手になって2年目の頃、たまたま練習に行った時に川上剛選手と話し、精神論とかに共感するものがあって、グループに入れてもらったそうです。

 「クビになりそうなくらい成績が悪くて、選手やっていけるかな?! って時もあったんです。きっかけは毎日もらってるのに僕が生かせなくて、覚えが悪いんで怒られてばっかりです」と少し恐縮した、叱られた子犬のような表情で話してくれた長尾選手。

 「やっとスタートラインに立てたかな?!」というお盆レースでのデビュー初優勝も「実はあの節も、どう怒られないようにしっかりやっていこうかなぁ? と考えていたくらいで、優勝とか想像もしていなかった」と言います。

 「川上さんたちにレースを見ててもらって、道中の走り方、レースに向かう前のメンタルコントロールなど、毎日アドバイスもらってて…。優勝戦の日も『いつも通りいって、無事故で帰ってこい』と声をかけてもらっていたので、自分自身でも“自分の今できることをいつも通りやろう”と気持ちにゆとりができました。最初、3コースの選手が引っ張った時にはちょっと動揺したけど、1Mちゃんとまわろう! と思って行った後、周りがいなかったので僕が一番びっくりしましたけどね」とコロコロした笑顔。

長尾京志郎選手愛用のグローブ。登録番号の下には「いつも通り」の文字(本人提供)
長尾京志郎選手愛用のグローブ。登録番号の下には「いつも通り」の文字(本人提供)

 「ピットに帰ってきて、川上さんが一番最初に、一番手前でガッツポーズしてくれたのが見えて…。その景色は僕、一生忘れられないと思います」と、今度は一番のご褒美をもらった! というようなニッコニコの表情を見せてくれました。

 夢は「地元の記念とかでグループ6人(川上剛選手、西山貴浩選手、三原司選手、安部慎一選手、仲谷颯仁選手、長尾京志郎選手)で優勝戦に乗ること」

 「ん? ご自身の夢は?」と尋ねると「あっ、僕自身は常に4点台取れる選手になりたい。その後はそこからです。でも、早く夢が目標になるといいな」という言葉からも、グループ愛に包まれて優勝できたことへの感謝が伝わってきました。

 そんな長尾選手、帰りに「先輩の奥さんたちに…」とお土産を探している姿からも、愛される理由がよーく伝わってきましたよ。

 
 

 初優勝の水神祭でのこと。

 「僕、先輩の勧めでパンツ1枚で水神祭したんですよ。ボクサータイプのゆったりめをはいてたんですけど、勢いで脱げちゃって、それを見ていた野口整備長さんが、『今度からこれはいとけ』ってゴムの強いやつを買って下さいました」。

 愛されキャラに脱帽です。

芦屋ボートの野口整備長からいただいたというパンツ(本人提供)
芦屋ボートの野口整備長からいただいたというパンツ(本人提供)
 
 

 2017年10月7日、ボートピア高城も協賛している『肉と焼酎のふるさと・みやこんじょ』花火大会が、宮崎県都城市高城町の観音池公園で行われます。

 ミュージック花火、特選玉など1万2900発の打ち上げ花火で彩られた、秋の夜長を楽しまれてみてはいかがでしょうか?