初めて会った時の印象は、決して口数が多いわけではないけれどしっかりと周りを見ていて気遣いされる方。どことなく社会人のような雰囲気も感じるとうちのだんな様に話すと「そうだよ。社会人を経験してるからデビューは遅かったけど、来年(1月適用)から初のA1に上がるし、取材したら面白いと思うよ」と推薦してくれたのは、石倉洋行選手(37=福岡、107期)でした。

スイーツを前に笑顔の石倉洋行選手(右)と、同期の中北将史選手。ほんとに仲のいい兄弟みたいでした
スイーツを前に笑顔の石倉洋行選手(右)と、同期の中北将史選手。ほんとに仲のいい兄弟みたいでした

 後日、待ち合わせの場所に現れたのは、石倉選手…ともう1人、同期の中北将史選手(33=三重)。中北選手の九州あっ旋が終わって合流し、ライブに行ったり軍艦島を観光したりとずっと一緒にいたとのことで「仲いいですねぇ」と振ると、「敷き革作ってくれるから♪」といたずらっぽく笑いながら、「手先が器用なオヤジなんですよ」と中北選手が石倉選手の説明をしてくれました。

石倉洋行選手お手製の敷き革。同期の中北将史選手もお気に入りのようです
石倉洋行選手お手製の敷き革。同期の中北将史選手もお気に入りのようです

 聞けば、レザークラフトが趣味という石倉選手のこれまでの作品は、敷き革だけにとどまらず、バッグや小銭入れ、なんと椅子まで作り上げたんだとか。

石倉洋行選手手作りのバックは、既製品かと思ってしまうほどの出来栄えです
石倉洋行選手手作りのバックは、既製品かと思ってしまうほどの出来栄えです

 「もともとそういうの好きで、社会人時代はバイクの整備とかの仕事をやってたんです」と石倉選手が話してくれるとすぐに、中北選手が「やまとの時に、整備の授業で<分解組み立て>っていうのがあるんですけど、めちゃくちゃ早かったんですよ! みんなが分解してる頃に組み立て終わってたから、絶対ズルしてるって思ってましたもん」とほんとに仲のいい兄弟みたいでした。

手先の器用な石倉洋行選手は、なんと椅子まで作り上げてしまいました!
手先の器用な石倉洋行選手は、なんと椅子まで作り上げてしまいました!

 6年も続けた仕事を離れてまでボートレーサーを目指した理由を聞くと、1度姿勢を正してから「さらにやりがいのある仕事にもう1度チャレンジしてみたい! と思ったんです」とのこと。その決意と同じ頃、ボートレーサーの受験資格の年齢が上がり、ぎりぎりの残り1回で受かったそうです。

 「でも、最初はボートの選手でどんなすごい人がいるとかも知らなかったし、やまと時代は整備以外は劣等生でよくキャビってました。デビューして間もないB2の頃が一番しんどかったかなぁ。A1の勝負駆けができるようになってからも、最初の頃は(A1に)なりたい気持ちが大き過ぎて期末になるにつれて苦しくなって…、視野が狭かったんですよね」と振り返ります。

 それを乗り越えられた理由を尋ねると「大きく何かコレ! というきっかけがあったわけじゃないけど、ここ1年くらい“平常心”でいく方がいいと思えて、今はちょっと余裕が出てきたかなぁ」と、心の安定が大きかったよう。

 A1になるのが決まった時は、「もちろんめっちゃうれしかったですよ。目標は、G1にいきたい。まずはそこを走ることからですね。学ぶものがいっぱいあると思うし楽しみです」と、さらなる進化を楽しむいい笑顔を見せてくれました。

 太平洋のような広い海に出ていけるようにという思いで名付けられた“洋行”というお名前。A1という大きな海での活躍が楽しみですね。

 
 

 31日から1月5日まで、芦屋ボートで日刊スポーツ杯争奪「第48回福岡県内選手権大会」が行われます。次の通り、期間中はイベントが盛りだくさんです。ご家族そろって本場にいらしてください!

 ◆31日(日)

 ◇年越しそばの振る舞い(開門の午前8時15分から、地下1階の競走水面前で。先着300名様に)

 ◆1月1日(月・祝)

 ◇干支(えと)金杯進呈(開門の午前8時15分から、東入場門で。先着1000名様に)

 ◇川上剛選手と戸敷晃美選手のトークショー(第7、9R発売中)と餅まき(第10R発売中。西プラザで)

 ◆1月1、2日(月・祝、火)

 ◇温泉宿泊チケットなどが当たる新春お年玉抽選会(西プラザで第6R発売中に整理券を配布。第7R発売中に抽選会。各日先着151名様に)

 ◆1月4日(木)

 ◇ニッチェのお笑いライブ(第10、12R発売中に夢リアホールで)

18年の干支(えと)、犬をあしらった芦屋ボート特製の金杯
18年の干支(えと)、犬をあしらった芦屋ボート特製の金杯

 ◆プレゼント 芦屋ボート特製の干支(えと)金杯を読者5人に。希望者は、はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記して〒530・8334(住所不要) 日刊スポーツ新聞社レース部「芦屋ボート干支金杯」係まで。締め切りは1月10日必着。当選者の発表は賞品の発送をもって代えます。応募は1人1枚でお願いします。