準決6Rで後続に6車身差の圧勝を決めた松井宏佑(26=神奈川)。いよいよS級特昇へのマジックが「1」となった。

「水書さんなら付いてきてくれると思って、初日より強めに踏んだ。これで足に当たりが付いたと思う」

デビューから137日でのS級昇格は、深谷知広(56日)、菊地圭尚(89日)に次ぐ3位の記録となる。

松井宏佑には、勝利を届けたい人がいる。その人は、元ガールズ1期生からプロボクサーに転向した島野りーみん(中山麗敏)。競輪学校の受験前に家庭教師を頼み、松井が「頭の師匠」と呼んでいる恩人だ。

決勝翌日の20日には、後楽園ホールで島野のプロ4戦目が行われる。

「本当にお世話になったし、今も応援してもらっている。僕も頑張るので、りーみんさんにもぜひ試合で勝ってほしいですね」

10R決勝で113期最速のS級昇格を決めて、恩人に最高のエールを届ける。