鈴木圭一郎(24=浜松)が鮮やかな追いを決めて、完全Vで大会連覇を飾った。G1優勝は昨年11月飯塚開設記念レース以来、1年1カ月ぶり通算6回目。今年は8回目(SG2回V)の優勝。16年に青山周平が記録した年間最多勝利86勝にも並んだ。2着は岩崎亮一、3着は別府敬剛。

鈴木が4期連続のS級1位の力を見せつけた。S7番手からさばき、5周4角で3番手から先行する2車の内を突き、6周1角で首位を奪って圧勝。「完全Vができたのがうれしい」と喜んだ。

車の手応えは良かった。「整備日(前々検日)にフレーム交換して良くなった。(優勝戦の)試走は跳ねて滑ったけど、試走タイムが出たので車はいいと思った。レースはグリップした」と愛車を信頼して戦い抜いた。序盤はごちゃついていたが「8周あるから、とにかく落ち着いて」と冷静なハンドルさばきも光った。【大野義孝】