日本(FIFAランク53位)がボスニア・ヘルツェゴビナ(同20位)に逆転で敗れ優勝を逃した。9月から始まるW杯最終予選前の最後の実戦を勝利で飾ることはできなかった。

 負傷のFW本田圭佑(29=ACミラン)とMF香川真司(27=ドルトムント)を欠いた戦いで、前半28分にMF清武弘嗣(26=ハノーバー)が先制ゴールを決めたが、直後の同29分に追いつかれた。後半21分、ジュリッチのこの日2点目のゴールで勝ち越しを許すと、積極的な選手交代で逆転を狙ったがゴールは遠かった。

 日本のW杯最終予選初戦は9月1日、UAEと対戦する。




日本11-1
0-1
2ボスニアH

【得点者】

前半28分(日本)清武

前半29分(ボスニア・ヘルツェゴビナ)ジュリッチ

後半21分(ボスニア・ヘルツェゴビナ)ジュリッチ 

準優勝に終わりぼうぜんと一点を見つめるハリルホジッチ監督。手前はうつむきながら場内1周する本田(撮影・清水貴仁)
準優勝に終わりぼうぜんと一点を見つめるハリルホジッチ監督。手前はうつむきながら場内1周する本田(撮影・清水貴仁)

【後半49分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

試合終了


【後半49分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

後方からのパスを左サイドで受けたDF槙野がワンタッチでクロス。ゴール前で受けたMF小林悠がシュートの態勢に入るが、相手DFの寄せにバランスを崩し空振りしてしまう


【後半46分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

MFハイロビッチに代えてDFコソリッチを投入


【後半44分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

ロスタイムは4分


【後半43分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

MFブランチッチに代えてMFアレジナを投入


【後半43分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

MF長谷部に代えてFW小林悠を投入


【後半42分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

中盤のMF小林祐から右サイドでパスを受けたFW浅野がペナルティーエリア外からシュートを放つが相手DFに阻まれる


【後半35分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

ハーフウェー付近からMF長谷部がスルーパス。相手を背にして受けたMF清武が、ペナルティーエリア内へ進入し右足で強烈なシュート。ポストを直撃するもオフサイドの判定


【後半34分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

FW岡崎に代えてFW金崎を投入


【後半31分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

FWジュリッチに代えてMFコジュリを投入


【後半29分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

FW宇佐美に代えてMF小林祐を投入


【後半25分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

DF長友に代えてDF槙野を投入


ボスニア・ヘルツェゴビナが勝ち越し

【後半21分 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ】

ハーフウェー付近右でFKのチャンス。代わったばかりのMFステバノビッチが右で受け中央へ切れ込む。ペナルティーエリア手前からスルーパスを送ると、走り込んだFWジュリッチがDF吉田をかわして右足でシュート。体を投げ出したGK西川の脇をすり抜けゴール

日本対ボスニア・ヘルツェゴビナ 後半、吉田のマークを外し2点目のゴールを決めるジュリッチ。GK西川(撮影・江口和貴)
日本対ボスニア・ヘルツェゴビナ 後半、吉田のマークを外し2点目のゴールを決めるジュリッチ。GK西川(撮影・江口和貴)

【後半21分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

MFドゥリェビッチに代えてMFステバノビッチを投入


【後半16分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

DF吉田が右サイド敵陣深い位置から球足の長いパスをゴール前へ入れる。走り込んだFW岡崎が飛び込むも相手GKと交錯し、岡崎にファウルの判定


【後半10分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

DF吉田がハーフウェーライン付近から一気にゴール前にロングボールを入れる。ディフェンスラインの裏を抜け出したFW浅野に渡るもオフサイドの判定


【後半5分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

中盤で受けたMF長谷部が左サイドのFW宇佐美にスルーパス。縦へ抜け出した宇佐美が左足でグラウンダーのクロスを入れるが、滑り込んだ相手DFに阻まれる


【後半3分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

中盤でパスを受けたMF清武が右サイドから抜け出したFW浅野へパス。浅野が右足で強烈なシュートを放つが、体を投げ出した相手DFの足にかかりボールはサイドネットへ


【後半1分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

MF柏木に代えてMF遠藤を投入


【後半1分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

ボスニア・ヘルツェゴビナのキックオフで後半開始


【前半46分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

前半終了。激しく攻守が入れ替わる展開で、日本は清武が先制ゴールも直後に同点に追いつかれる。雨は止んだ模様


【前半46分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

ペナルティーエリア手前でFKのチャンス。MFメドゥニャニンが左足で強烈なシュートを放つが、クロスバーを叩きゴールならず


【前半44分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

ロスタイムは1分


【前半41分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

左サイドのDF長友が敵陣遠い位置からクロス。ゴール前のFW浅野が頭で狙うも相手DFに阻まれる


【前半34分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

DFベキッチにイエローカード


ボスニア・ヘルツェゴビナがすぐに追いつく

【前半29分 日本1-1ボスニア・ヘルツェゴビナ】

後方からのロングパスが通り、走り込んだFWホジッチがペナルティーエリア内でヘディングシュートを放つ。GK西川に1度は阻まれるが、FWジュリッチがこぼれ球を右足で押し込み同点に


清武が先制ゴール

【前半28分 日本1-0ボスニア・ヘルツェゴビナ】

日本が先制。左サイドからFW宇佐美が相手DFをかわしドリブルでペナルティーエリア内に進入し、左足でグラウンダーのクロスを入れる。ニアサイドの清武が左足で合わせ先制ゴール

日本対ボスニア・ヘルチェゴビナ 前半、清武ゴール(撮影・加藤哉)
日本対ボスニア・ヘルチェゴビナ 前半、清武ゴール(撮影・加藤哉)

【前半23分 日本0-0ボスニア・ヘルツェゴビナ】

MF長谷部が中盤遠目の位置から右足で意表を突いたループシュートを放つが枠外


【前半15分 日本0-0ボスニア・ヘルツェゴビナ】

日本の攻勢が続く。ペナルティーエリア左で受けたFW宇佐美が十分にためを作り、左サイドへ抜けたDF長友をおとりに、後方のMF長谷部にパス。長谷部のパスをペナルティーエリア内で受けたMF清武が右足シュートも放つが惜しくもクロスバーをかすめる


【前半12分 日本0-0ボスニア・ヘルツェゴビナ】

ペナルティーエリア手前やや左の位置でMF長谷部のパスを受けたFW宇佐美が相手DFをかわし右足シュート。枠へ行くも相手GKがセーブ


【前半10分 日本0-0ボスニア・ヘルツェゴビナ】

敵陣でボールを奪うと一気に右サイドに展開。ドリブルで持ち上がったMFハイロビッチがペナルティーエリア内に切れ込み左足シュート。GK西川の好セーブに阻まれ得点ならず


【前半3分 日本0-0ボスニア・ヘルツェゴビナ】

中盤でパスをつなぎ左サイドのDF長友へ。長友の左足のクロスにゴール前のFW浅野が頭で合わせるがオフサイドの判定

日本対ボスニア・ヘルツェゴビナ 前半、ヘディングでゴールを狙う浅野(撮影・清水貴仁)
日本対ボスニア・ヘルツェゴビナ 前半、ヘディングでゴールを狙う浅野(撮影・清水貴仁)

【前半2分 日本0-0ボスニア・ヘルツェゴビナ】

中盤左サイドの位置でFKのチャンス。ゴール前へのロングボールに198センチの長身FWジュリッチが頭で合わせる。枠内へ飛ぶもGK西川の好セーブにあう。日本にとってはいきなりヒヤリとする場面


【前半1分 日本0-0ボスニア・ヘルツェゴビナ】

日本のキックオフで試合開始


【試合前 日本-ボスニア・ヘルツェゴビナ】

ピッチコンディションは雨

 

<日本スタメン>

GK西川周作(29=浦和)

DF長友佑都(29=インテルミラノ)

DF森重真人(29=東京)

DF酒井高徳(25=ハンブルガーSV)

DF吉田麻也(27=サウサンプトン)

MF柏木陽介(28=浦和)

MF清武弘嗣(26=ハノーバー)

MF長谷部誠(32=フランクフルト)

FW岡崎慎司(30=レスター)

FW宇佐美貴史(24=G大阪)

FW浅野拓磨(21=広島)


<見どころ> 

 ここ3試合で17得点と攻撃が好調な日本は、負傷の本田(ACミラン)と香川(ドルトムント)が欠場する見通し。9月に始まるW杯アジア最終予選前の最後の実戦で、選手層の厚さが問われる。

 トップ下での起用が有力な清武(ハノーバー)は、近距離の味方とテンポよくパス交換して攻撃を組み立てるプレーを好む。左サイドで先発したブルガリア戦で香川、長友(インテルミラノ)と好連係を見せたが、周囲と呼吸が合わなければ存在感が薄くなる。

 代表で本田が定位置とする右FWは、原口(ヘルタ)が入れば縦への推進力が増す。抜群のスピードを誇る浅野(広島)は、途中出場で流れを変える役割が効果的だ。

 ボスニア・ヘルツェゴビナはローマ(イタリア)で活躍するFWジェコ、MFピャニッチの二枚看板を欠く。198センチ、98キロのFWジュリッチや左利きの司令塔メドゥニャニンら高さとパワーが特長の選手が多い。日本は中盤でスペースを与えずに数的優位を保ち、ロングボールを上げさせないために前線での守備も重要になる。


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