サッカー日本代表に初選出されたブルガリア1部PFCベロエ・スタラザゴラのMF加藤恒平(27)が26日午後、羽田空港に帰国した。

 6月7日のキリンチャレンジ杯シリア戦と同13日のW杯アジア最終予選イラク戦の代表に選ばれ「素直にうれしいけれど、プレッシャーもある。自分がピッチでどれだけできるか楽しみ」と率直な感想を話した。代表入りを関係者から知らされたのは発表前日の24日。家族に代表入りを報告すると「うそやろ」と信じてもらえなかったという。「強みである守備の面で貢献したい」と意気込んだ。

 立命大在学中には、アルゼンチンでサッカーの武者修行をした。試合に負けた後、サポーターが猟銃を持ってロッカールームに入り込んで来たこともあった。「このまま死ぬんじゃないかと思った。生きていてよかった」と当時を振り返って笑いながら話した。大学卒業後には町田に所属し、その後モンテネグロ、ポーランド、ブルガリアと各国を渡り歩いた。

 J1経験のない選手が日本代表入りをするのは異例でもある。「海外でサッカーをやるという選択肢も示せたら」と真剣な表情で語った。