ベルギー遠征中のサッカー日本代表は20日、同国リエージュで、合宿2日目の練習を行った。

 DF長友佑都(31=ガラタサライ)は公開で行われた練習で、半年ぶりに招集されたFW本田圭佑(31=パチューカ)と対峙(たいじ)する場面も。久しぶりに本田と代表で一緒になり、志を同じくするものとして、やはりうれしいようだった。練習後に取材対応し、盟友・本田について、次のように語った。

 「まず、人間的なところ。10年間(代表で一緒に)やってきているので、落ち着きますよね。ホテルでいつも食事は前で、圭佑が向かい側に座っているんですけど、落ち着くなこのポジションはと。単純に精神的な部分でも、戦友でもあり、本当にいい仲間という感覚がある。チームにもああいうどしっとした選手がいると、引き締まります。若手もいい緊張感持てると思いますし」

 その上で、実際にピッチでこの日感じた本田の状態にも太鼓判を押した。

 「コンディションが上がっていると思います。練習の中でも全然違うなと。これ、別に皆さんメディアの前だから言う訳じゃなくて。ミランで試合に出ていない時とくらべると、明らかにコンディションが違う。体のキレとか裏に抜け出す動きも、違っていたので。やっぱりいい状態なんだなと、お世辞抜きで今日思いましたよ」

 代表を離れても連絡を取り合っている。本田の代表への思いについて聞かれると、こう結んだ。

 「それはもう伝わってくる。彼は、人一倍持っているんじゃないですか」

 うれしそうに、正直に語った長友。こういった掛け替えのない仲間を持つ本田は、幸せ者だ。