ワールドカップ(W杯)3大会連続出場を目指す2人のベテランが危機感をあらわにした。DF長友は「今日の試合内容ではW杯で勝つのは厳しい」とキッパリ。MF長谷部も「選手が個々のクオリティーを上げることにフォーカスしないと」と攻守において課題が残る現状に警鐘を鳴らした。

 後半ロスタイムに追い付いたものの、単調な攻撃が続き、相手の脅威になれなかった。長友は「相手がハメやすい、守りやすい状況を自分たちで作っていた。今日のようなことをしていたらW杯ではかっさらわれてショートカウンターを食らう」と指摘。守備でもアフリカ勢の身体能力を生かされ、決定機を作られる場面があった。長谷部は「局面でかわされたりブロックを作っていても組織としてズラされていた」。ハリルホジッチ監督から信頼が厚く、ロシア行きも“当確”とみられる2人が指揮官に代わって具体的な問題点を挙げた。

 このままではW杯で勝ち抜くことが厳しい。長友は「今修正しないと手遅れになる」とまで言い切った。手遅れにならないためにも、次戦ウクライナ戦に向けチームの修正能力が問われそうだ。【小杉舞】