日本代表の西野朗新監督(63)が明日27日からの欧州視察で、約10日間で3カ国を巡り、欧州組の少なくとも9人と会う“超過密日程”を組んだ。25日、柏-浦和を視察。調整中だった視察日程に触れ「特に3月、招集できなかった選手を中心に(見たい)。最初はイングランドに入ってスペイン、それからドイツという全体的な流れ。選手にできるだけ会って話をしたい」とした。

 まず英国に向かい28日は吉田のサウサンプトンを視察。左膝のけがで3月のベルギー遠征に呼べなかった守りの要と真っ先に会う。翌29日はスペインに渡り、柴崎のヘタフェと井手口のクルトゥラル・レオネサの試合をはしご。「2つ、車で行けそう」。まるで前監督のようなハードな行程。約4時間のドライブで異国のダブルヘッダー視察を敢行する。加えてエイバルの乾ともコンタクトを取る。

 長く招集されていなかったレスター岡崎も気に掛けている。足首のけがを心配しつつ「会いたい。会えればどこかで」と試合視察できなくても、面談するつもりだ。締めはドイツ。「香川や浅野や、デュッセルの2人(原口と宇佐美)は終盤に」。こちらもけが明け、招集漏れが続く香川の名を真っ先に挙げた。

 ワールドカップ開幕まで50日を切った。メンバー選考はもう待ったなし。過密日程のJリーグを見て「さらに戦いは続きますから」と選手の疲労とコンディションを気にしつつ、負けじと自身も超ハード視察で実り多き欧州での黄金週間とする。【八反誠】