ここは何の競技の合宿だったっけ? そう思わせる光景が広がった。
サッカー日本代表は27日、千葉県内で30日の国際親善試合ガーナ戦(日産ス)とワールドカップ・ロシア大会へ向けて国内合宿を行った。その冒頭のウオーミングアップ。3人のGK陣がつかんだのはボールではなく、バドミントンのラケットだった。川島永嗣と東口順昭はGKグローブよりも早く、反対に中村航輔はGKグローブを着けた手で、ラケットを握った
「ウオーミングアップもありますし、体の…普段、使わへん動きをすることによって、いろんな神経が刺激されるんじゃないかなと思います。多分」
そう話したのは東口だった。
日本代表がピッチ上で、他競技の道具を取り入れるのは、そうそうあることではない。「普段、やらへんラケットを持ってシャトルを打つ、っていうのは、ちょっと新しい刺激かな。面白いです」。
とはいえ、場所は屋外。しかも風も、なかなかの具合で吹いていた。ただでさえ慣れていないバドミントンの中で、1対1の打ち合いではみんな悪戦苦闘していた。
「風が強かった(笑い)。バドミントンで風が強かったらダメ。でも、その風を読みながらやるっていう…」
面白い試みの中で、GK陣も結構、無我夢中にラケットを振っていた。