ウルグアイ代表のオスカル・タバレス監督(71)が15日、埼玉スタジアムで日本戦(16日、埼玉)の前日会見を行った。同監督は日本のメディアの質問の1つ1つに丁寧に答えたため、会見は30分以上にも及び、前日練習の時間が近くなったため、最後の質問を通訳が訳する前に会見場を出た。

タバレス監督は、右手でつえをつきながら会見場に現れた。「皆さん、こんばんは。こうして日本に戻ってこられてうれしい。22年のワールドカップ(W杯)に向けて準備している。大きく成長し、6回連続W杯に出場している日本と戦えるのは、我々にとっても重要。世界の強豪とも互角に戦えるのは、W杯を見ても分かること」と、2-0で勝った14年の親善試合以来となる来日を喜んだ。

1-2で敗れた12日の韓国戦から中3日で臨む日本戦に向け、敗戦の反省から「戦術やメンバーの変更があるか?」と聞かれると「私たちは長旅をへて12時間も時差のある中、戦っている。韓国戦から3、4日、適応する時間があった。コンディションは前回より良くなってきたと思う」と、韓国戦の敗戦はコンディション面の問題も一因だったと語った。その上で「こうした親善試合の中では、結果を残すことを目指しているだけじゃなく、若い選手をためすのが目的で、ゴールは22年W杯」と強調。「MFベンタンクールら若手は、これまでにないものをウルグアイにもたらしてくれる。フィジカル、規律を生かして戦うベテランと融合していくと思う」と、森保ジャパン同様、世代間の融合をテーマに掲げた。

第3子の誕生に立ち会うために招集外となったFWルイス・スアレス(31=バルセロナ)については「代表だけじゃなく、バルセロナでも決定的で非常に大事な仕事をする。でも、いないことは初めてじゃないし、ワールドカップ(W杯)ロシア大会準々決勝フランス戦のように、スアレスがいてFWカバニがいなかった時もあった。いないのはこたえるが、他の選手で穴埋めする努力をしないと行けない。2人はユース年代の代表でプレーし、欧州のクラブで結果を出し、代表で貢献してくれる。代表の指標…でも彼らもケガをするし、子供も生まれる」と理解を示した。【村上幸将】