日本代表の森保一監督(50)はベネズエラに引き分け、初陣からの4連勝はならなかったが、試合前、異例の大渋滞で会場入りが遅れた中、何とか試合を開催できたことに「我々のために道を空けてくれた。試合が出来たことを感謝したい」と、警察や会場に足を運んだサポーター、ファンに感謝した。

この日は、キックオフ1時間半前の午後6時までに会場の大分銀行ドームに到着する予定で宿舎を出発したが、予想外の交通渋滞に遭い、足止めを食った。試合開始まで1時間を切っても会場入りできず、予定から1時間近く遅れた同49分に到着するという、異例のトラブルに見舞われて試合に臨んだ。森保監督は「ホテルからスタジアムに来る中、すごい渋滞し、間に合わないかなと思うところ、大分県警の方が先導し、ファンの方々も間に合わなかった方が多いと思いますけど道を空けてくれた」と感謝した。

試合は、森保監督が「選手達が今日、なかなかウオームアップも出来ない状況の中」と評した中、選手が躍動。前半39分、DF酒井宏樹(28=マルセイユ)がMF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)の右CKを右足ボレーで決め、日本代表史上3番目に遅い、国際Aマッチ49試合目の初ゴールを決め先制した。森保監督は「最善の準備をしてくれて先制点を奪えた」先制したことは評価した。

ただ後半35分、酒井がペナルティーエリア内で相手選手を倒し、同36分にPKで失点して引き分けた。森保監督は「追加点を奪って勝ちきりたかったところが課題。しっかり勝ちきるところを考えていきたい」と悔しさもにじませた。