ベネズエラは日本と1-1で引き分けた。ベネズエラ・ドゥダメル監督の試合後の会見は以下のとおり。

 

今日は難しい試合になると、試合が始まる前から分かっていた。日本はレベルが高く、コンパクトでW杯出場権も持っている、ダイナミックなチームだった。そこを相手に、いい戦い方をした。日本の出方をよく理解した上で、集中して戦ってくれた。結果に満足しています。

 

--日本の攻撃陣に対応してみて

日本の攻撃面は、常に一定のコンディションを保っていた。それを無効にしよう、切ろうということを目指してプレーした。ロングボールから、ベネズエラの1列目に当て、日本がやりづらいプレーを目指した。日本の攻守の切り替えが速く、ミスが目立った。プレスを、スピードを生かして回避され、生かされた。後半、そこを回避しました。

 

--バスが遅れたことの影響は。また、試合開始時間は変わらなかったが、南米では試合開始時間を遅らせるのか

あれだけの渋滞が起こったのは意外でした。南米では普通ですし、特に問題はなかった。運営側も、特に問題ないと思ったから試合開始を変えなかったんでしょう。選手に着替えを急がせたりしなければなりませんでしたが、対応はできますし、試合に向けた集中力を欠くことなく準備はできました。ただ、これだけの先進国である日本で渋滞が起きたことには、驚きました。

 

私たち監督というのは、選手のいい部分は認めますが、それより重要な役割は改善すべきポイントを見極め、組織としても改善すること。今日は試合前、DFはオソリオとチェンセジョルを組ませようとしていましたが、オソリオが太もも裏の筋肉を痛めていたので(19歳の)フェラレシを起用しました。ある意味ではリスクを負った選択でしたが、彼もA代表ということで気合が入ったのか、前からプレスに行くべきではないところで、行きがちになっていた。先ほども話しましたが、後半、その点は改善できた。監督が、課題を見つけて修正を図っていければ。

 

最後に私から。今日の試合の開催を可能にしてくださった関係者の皆さま、大分の方に感謝いたします。ベネズエラにとって非常に素晴らしい経験となりましたし、代表チームに大きな手応えを感じることができました。ありがとうございました(この後、報道陣から大きな拍手)。