日本サッカー協会は17日、国際親善試合で24日にアイスランド代表と対戦する日本代表に、J2京都のFWで18歳の久保裕也ら25人を発表した。

 アイスランド戦の目的を、ザッケローニ監督は優先順位をつけて3つ挙げた。W杯予選のウズベキスタン戦へ向けた調整に主眼を置いた上で、新戦力を見極める。

 まずは、Jリーグのオフで実戦から遠ざかっていた遠藤や今野ら主力組のコンディションを上げることだ。同監督は「ウズベキスタン戦にいい状態で臨めるように、彼らに最も長くプレーさせたい」と説明した。

 次は本田(CSKAモスクワ)や清武(C大阪)らの故障離脱で手薄な攻撃陣のてこ入れ。「香川(ドルトムント)も負傷したようなので、穴埋めが必要だ。自然と攻撃の選手に目を向けることになる」と、経験豊富な大久保と石川に期待を寄せた。

 大久保は、神戸の合宿を視察した代表スタッフが好調ぶりに太鼓判を押したという。昨季にFC東京の試合を何度か観戦した監督は、石川について「途中出場でチームのバランスを整えられる」と評価した。

 最後が若手。昨季の天皇杯全日本選手権で活躍した久保の招集は興味をそそるが、試合出場の可能性は低い。「代表の空気を吸わせ、将来の主軸として期待していることも伝えたい。デビューするかもしれないが、何より経験を積ませるために呼んだ」と話した。