日本代表FW香川真司(23=マンチェスターU)が、後輩に“愛のむち”だ。決勝弾を決めた12日の国際親善試合フランス戦で、先発布陣の両翼を担ったMF清武弘嗣(22=ニュルンベルク)について「右サイドのキヨ(清武)はボールを持ったときにもっと絡む必要がある。縦に急ぎすぎた。もっと横に展開して逆にふったり。だから試合中に話した」と、アドバイスとともに苦言を呈した。すべては清武の成長のためだ。

 C大阪時代の先輩後輩という間柄が、今やともに海外で戦い日本代表としてプレーしている。フランスに勝利したロッカー室では「もっとボールを回したかった」と、余韻に浸ることなく選手間で課題が挙がった。「チャンスがないから焦りもあったと思う。精神的なものだと思うし、経験を積んでいく必要がある」。それが日本の力になると信じているから、あえて言った。