なでしこジャパンの世代別合同合宿が8日、大分県内でスタートし、最年長のFW川澄奈穂美(27=INAC神戸)が新リーダーに名乗りを上げた。佐々木監督は、今合宿ではキャプテン指名はしない意向だが、クラブでも主将を務める川澄は「最年長として呼んでもらっているので、いい意味で意識しないといけない。しっかり引き締めていきたいし、プレーで見せたい」と話した。持久力テストではなでしこ、チャレンジ計30人の中でトップの成績。小雪がちらつく中でも常に全力。MF澤、宮間らが参加していない今合宿だけに自覚も十分だ。

 チームの競争を高める意味でも、後輩を甘やかすつもりはない。今回の合宿は3月のアルガルベ杯に向けての選考と考えており「一緒にうまくなろうというのではなく、蹴落とすくらいの気持ちでやらないと残れない。若い子たちへの話も自分からではなく、来てもらえれば話すようにしたい」と、あえて後輩を突き放す発言も飛び出した。自身も若手時代に同じ環境の中で代表の座をつかんできただけに、なでしこの良き伝統を受け継ぎ、チームを引っ張っていく。【福岡吉央】