神戸のFW石津大介(25)が、ハットトリックを逃した。前半4分に先制弾、同45分にもクリアボールを押し込んで2点目を決めた。そして、3点リードで迎えた後半17分。ゴール前フリーになりながら、この日が24歳の誕生日のMF森岡が強引に仕掛けて3点目は幻に…。試合後には横を通る森岡に思わずチクリ。

 「パス出さんかい!」

 森岡も負けじとボソリ。

 「ハットトリックを阻止しました」

 それでもチームはMF三原の5年ぶりゴールあり、FW小川の2戦連発ありで大量4発。DF安田、高橋祥、FW渡辺ら主力を故障で欠きながら復調気配漂う2連勝だ。スポットライトを浴びて大量の汗を流しながら取材に応じた石津は「僕、新陳代謝がいいんでライトが当たると暑い。本当はズドンと(点を)決めたいけど、いつも自分の得点はコロコロ。でも入って良かった」と最高の笑顔だ。 ネルシーニョ監督も「納得のいく勝利」とご満悦。神戸が上昇気流に乗った。