甲府FW阿部拓馬(27)が来季東京入りすることが9日、分かった。

 広島、川崎F、仙台の4クラブが獲得に乗り出し、所属する甲府を含めた争奪戦が激化する中で決断した。関係者によるとオファー殺到を受け、リーグ戦終了後に各クラブと面談。広島と2択に絞り込んでいた。その中で、甲府時代(14年)の指揮官で、来季東京の監督就任が決まっている城福浩氏から評価は高く「首都クラブを初優勝させたい」と決断したという。

 2年半所属した当時ドイツ2部アーレンから、昨夏に甲府入り。守備に回る時間帯が長いチーム状況でも、持ち味の力強いドリブルと得点感覚だけでなく、前線でのキープ力も発揮。今季はチーム2位となる5得点でJ1残留に貢献した。城福監督のもとで、より攻撃的になる来季の東京では、その力を存分に発揮できそうだ。