障害者サッカーの7団体を統括する「日本障がい者サッカー連盟」が創設され、会長に元日本代表の北沢豪氏(47)が就任することが16日、関係者の話で分かった。4月1日付で日本サッカー協会の関連団体として発足する。

 日本協会は昨年、障がい者サッカー協議会を設置し、法人化の準備を進めてきた。現役時代から知的障害者の活動に携わり、一昨年の視覚障害者らによるブラインドサッカー世界選手権でアンバサダーを務めた北沢氏は「障害がある方もそうでない方も、全ての人が同じように夢を追えるような環境になってほしい」と話した。

 国内の競技人口は知的障害者が5千人を超える一方、主に片脚を切断した人によるアンプティサッカーは100人に満たない。ルールなども異なるため独自色が強かったが、今後は日本協会を中心に2020年東京パラリンピックに向けて普及に取り組む。今月下旬にはイングランド協会から指導者養成のインストラクターが来日し、講習会が開かれる。

 リオデジャネイロ・パラリンピックでは脳性まひの選手らによる7人制と、5人制のブラインドサッカーが実施されるが、日本は出場しない。