3年連続9度目の出場のガンバ大阪が敵地で快勝発進した。アデレード(オーストラリア)に3-0で勝利。前半21分、FW長沢駿(28)が頭で先制点を挙げると、前半ロスタイムにMF今野、後半36分にオウンゴールで追加点。3-0で勝利したプレーオフ(7日)に続き、地力を見せた。08年にアジア王者となったアデレードの地で9年ぶりの王者返り咲きへ、好スタートを切った。

 G大阪が思い出のスタジアムで勝った。前半21分、頭で先制したFW長沢は「難しい試合だったが先制点を取れて良かった」。攻撃の手は緩めず、3発で昨季のAリーグ王者を圧倒した。

 9年ぶりのアジア制覇へ万全の態勢をとった。昨年は1次リーグ2分け4敗で屈辱の未勝利敗退。要因の1つは「重くて飛ばない」(長谷川監督)というACLで使用するナイキ製のボールだった。今季は反省を生かして1月15日の始動から、Jリーグで使用するアディダス製のボールを使わず「ACLボール」だけを蹴ってきた。入念な準備で本大会では15年9月16日全北(韓国)戦以来9試合ぶりの勝利をつかんだ。

 08年の決勝カードだった。9年前はG大阪がアデレードの地で頂点に立った。当時を知るMF遠藤は「スタジアムの雰囲気が変わっていなくて懐かしい感じがした」。指揮官は「縁起のいい土地でいいスタートが切れたことはとてもうれしい。ACLでもう1度優勝したい気持ちはどのチームよりも強い」と断言した。今日23日に帰国し、中3日でヴァンフォーレ甲府とのJ1開幕戦、3月1日にはACL済州戦が待つ。王座奪還へG大阪は思い出の地から加速する。