J2モンテディオ山形は27日、山形県総合運動公園サッカー場でJ3グルージャ盛岡と練習試合(45分×2)を行い、3-3で引き分けた。DF高木利弥(24)が左ウイングバックで1アシスト1ゴール。父琢也氏(49)が監督を務める次節(4月2日)アウェー長崎戦に向け、今季2戦ぶり3度目の先発出場をアピールした。

 山形でプロ生活をスタートして3年目の高木が「はえぬき」の存在感を示した。2点を追う前半15分、ゴール左からクロスボールを供給し、練習生の追撃ヘッドをアシスト。2-3の後半43分には、右クロスに呼応して同点ゴールを決めた。今季リーグでは4戦連続ベンチ入りも、26日のホーム・アビスパ福岡戦は出番がなかった。この日はフル出場し、「失点したので納得はしていませんが、点を取れたのはよかった」と振り返った。

 監督を含め、昨季から大幅にメンバーが入れ替わる中、システム3-4-2-1のカギを握る両ウイングバックの一翼を争う。今季5戦を消化し、木山隆之監督(45)は、両サイドを生かしたワイド攻撃とゴール前のプレー精度の向上を課題に掲げる。高木の持ち味はスピードを生かしたサイド突破。この日、最終パスの精度を欠いた高木は「受け身にならずにチャレンジしたい。いつでも準備はできています」と親子対決をにらんだ。【佐々木雄高】