バルセロナの下部組織に所属していた高校1年生FW久保建英(15=FC東京ユース)がJ1公式戦デビューすることが22日、濃厚となった。関係者によると、5月3日のルヴァン杯ホーム北海道コンサドーレ札幌戦(味スタ)が有力。この日、新潟市内で取材に応じたクラブ幹部も「チャンスをあげたい。技術、落ち着き、判断の正確さがあり、うまいだけで終わらず点が取れる。トップチームでプレーできる水準にあると判断した」と説明した。

 15歳でルヴァン杯に出場すれば、04年のFW森本貴幸(東京V)以来13年ぶり2人目。得点すれば最年少記録を更新する。2種登録された昨年11月のJ3長野戦ではJリーグ最年少出場記録を更新し、今月15日のC大阪U-23戦では最年少ゴールを記録していた。5月のU-20(20歳以下)W杯韓国大会のメンバーに飛び級で選ばれることも決定的で「J1は自然な流れ」と同幹部。既にトップチームの練習に参加したこともあり、実績を踏まえてデビューさせる方針を固めた。3日のルヴァン杯で結果を出し、7日のリーグ仙台戦でも続けて出番をつかむようなことがあれば、森本が持つJ1リーグ最年少ゴール記録の更新も可能。夢は膨らむ。【木下淳】