J3のYSCC横浜は、筑波大(茨城)に敗れ初戦で姿を消した。

 序盤からボールを保持して攻め込んだ。シュート数は筑波大の8本に対し12本。前半終了間際のMF奥田晃也(22)のシュートがポストに阻まれるなど、1点が遠く、逆にカウンターを浴びて失点。ロスタイムに途中出場のMF宮尾幸一(23)が直接FKでネットを揺らし意地は見せたが、追いつくことはできなかった。

 樋口靖洋監督(55)は「クラブの存在感を示したいと思っていた。内容を結果につなげることはできなかった」と振り返った。2得点を決めた筑波大のMF中野誠也(4年)に関し、樋口監督は「動きだしが速くて、DFとの駆け引きもうまい。能力が高いとあらためて感じた」と賛辞を贈った。リーグ戦では未勝利が続く。今回、試合を優位に進めたことに「ボールの奪い方や運び方を整備して、多くのチャンスはつくれた。リーグでは内容を結果につなげることに専念したい」と切り替えていた。