清水エスパルスは前節リーグ戦から先発全員を変更し、ユース選手ら若手を起用したが逆転負けを喫した。3戦全敗のA組最下位で、1次リーグ突破が難しくなった。

 前半31分、初出場の清水ユースFW新関成弥(17)が相手にプレスをかけ、MFデューク(26)がボールを拾うと逆サイドへ展開。MF村田和哉(28)のクロスを、チアゴがダイレクトで合わせて先制した。利き足ではない右足だったが、高い決定力を見せた。

 チームをアクシデントが襲った。先発予定だったMFカヌ(31)が、試合直前に負傷。ベンチスタートだったMF竹内涼(26)が急きょボランチに入った。前半終了間際には、DFフレイレ(27)が2枚目の警告で退場。後半から新関を下げDF村松大輔(27)を投入し守備に人数を割いたが、同1分に失点。その後も押し込まれ、逆転された。

 左内転筋の肉離れで離脱していたFW北川航也(20)が途中出場するなど、けが人復帰の光明はあった。小林伸二監督(56)は「もったいないゲーム。ホームで(リーグ戦が)あるので、質の高い練習をして勝ちたい」と話した。30日リーグ戦のホーム・ベガルタ仙台戦で、リベンジを図る。