J1横浜F・マリノスが、30日のガンバ大阪戦(日産ス)に向けて「ママだって楽しい!」「ママだって休日は叫びたい!」などと銘打ち、特に小さな子どもを持つお母さんの来場を呼びかける、チーム初のキャンペーンを実施中だ。当日は試合前も試合中も、安心して「ママ」が来場できる環境を整え、ホームで迎えるゴールデンウイーク初戦を後押ししたい考えだ。

 この試合に向けて、これもチーム初の試みとなるママモデルを起用した。2児の母親でスポーツ好きの鈴木サチが、チームの公式ホームページなどでメッセージを発信。「スポーツ観戦の魅力は大きな声を出せること。スタジアムみたいな広い場所に行くこともなかなかないので、大声も出せて、すごくストレス発散にもなります」などとコメント。ファッション誌の表紙を連想させるデザインの告知画像が「ママだって休日は叫びたい! ワクワクしたい!」というキャッチコピーとともに、公式ホームページで見ることができる。

 また、主将のMF斎藤学のマネジメント事務所でもある、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する縁から、女性お笑いコンビおかずクラブも当日は来場予定だ。サッカー初観戦となる2人は当日、家族連れが多いと見込まれる席で観戦予定。「それがお前らのやり方か!」という持ちネタ同様、率先して叫ぶ準備があるという。昨年のホームG大阪戦も、お笑いコンビ・トレンディエンジェルが来場し、その試合で得点を決めた斎藤が、ゴール後に「さいとうさんだぞっ」のパフォーマンスを披露して話題となった。今年はどうなるか注目だ。

 ほかにもウルトラセブンらが来場するなど「ウルトラマンフェスティバル」とのコラボレーションも実現。子どもが楽しめる特別なイベントが盛りだくさんだ。

 試合開始3時間前にオープンする「トリコロールランド」は、遊具やアトラクションの充実はもちろん、ママも一緒に楽しめるよう、各種料理がそろうキッチンカーやステージでのライブも用意されている。

 幼児を持つママに向けては、従来よりも1カ所多い計3カ所の「赤ちゃん休憩室」がスタジアム内に設置された。おむつ交換や授乳の不安も解消される。さらに混雑状況をSNSで確認できるなど、ママ目線で便利な新しい試みを次々と実施するという。

 J屈指の名門クラブが、休日に家族で楽しめるレジャーとしてJリーグ観戦を確立しようと、新たな境地に挑もうとしている。