アルビレックス新潟は22日、ルヴァン杯ヴァンフォーレ甲府戦(24日・デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を一部非公開で行った。

 左ひざ前十字靱帯(じんたい)損傷から復帰したMF伊藤優汰(24)が、256日ぶりの公式戦出場を目指している。

 全体練習後の自主トレ、伊藤は呂比須ワグナー監督(48)が出すボールを拾っては、シュートを繰り返した。2本続けてポストに当たると、思わず声を出して苦笑い。

 「シュートの感覚はまだまだです。もともとうまくないので」。昨年9月10日のリーグ戦名古屋戦で負傷し、戦線を離脱した。以来、リハビリを続けてようやくコンディションが上がってきた。ルヴァン杯は今の状態を確認し、アピールするチャンス。「しっかり守って、奪ってからスペースを狙う」。持ち味のドリブルを生かすパターンのイメージはできている。

 呂比須監督は「技術があり、素晴らしいものを持っている。(ルヴァン杯は)使ってみたい」と言う。この日の練習前、伊藤は呂比須監督から「行けるか」と声を掛けられた。「大丈夫です」と即答。新潟は20日のコンサドーレ札幌戦でリーグ戦の連敗を4で止め、呂比須監督の初陣を白星で飾った。「チームの雰囲気は明るい。その中で自分も貢献したい」と伊藤。前向きに久しぶりの実戦に臨む。