鹿島アントラーズは31日、石井正忠監督(50)の解任を発表した。後任には大岩剛コーチ(44)が昇格する。

 大岩新監督は、この日午後に行われた茨城・鹿嶋市内での練習で初指揮をとった。

 練習後「常に勝利を求めていく、このクラブの立ち位置は理解しています。正直緊張はしていますし、やるしかないという気持ちもある。できるだけ選手の近くにいて、コミュニケーションをとるつもりだし、選手の進むべき道を誰に対してでも導いてあげることが必要。少しでも成長、レベルアップしていき、タイトルをとるために責任をもってやりたい」と決意を明かした。

 午前中にクラブから監督交代を告げられ、石井監督とも対面した。ジュビロ磐田から鹿島に移籍した03年を皮切りに、11年からは同じコーチとして、15年途中からは監督とコーチとして戦ってきた関係。「申し訳なかった」「ありがとう」の言葉をかけられただけでなく、石井監督ができなかった思いも伝えられた。「選手には言いませんけれど、石井さんのためにというのはどこかに存在する。それを内に秘めて前に進まないといけない」と話した。

 6月4日のアウェー広島戦(Eスタ)が監督しての初試合となる。