J3アスルクラロ沼津(静岡)は横浜F・マリノスに2-4で敗退した。

 力の差は歴然だった。沼津は前半序盤から防戦一方だった。同14分に中央を突破され、先制点を許した。1点を追う展開も、横浜の組織的な守備に対応できず、決定機すら作れない。FW渡辺亮太(26)が3本のシュートを放ったが、枠を捉えきれなかった。同点を狙って前がかりになると、前半終了間際には横浜MF斎藤学(27)に立て続けに得点を許して0-3。前半45分間で実力差を見せつけられた。

 この日は9日のリーグ長野戦からスタメンを総入れ替えた。ベテランのMF伊東輝悦(42)も天皇杯2回戦J2京都戦以来の先発出場を果たした。後半10分には、FW小牧成亘(25)に代えてFW薗田卓馬(24)を投入。J3得点ランクトップタイの10得点を挙げているエースは、同35分に右足ミドルを決めた。そして、ロスタイムにはMF太田一輝(24)がゴールと抵抗は見せた。

 大会前、吉田謙監督(47)は「勝ち上がって横浜とやりたい」と3回戦進出を見据えていた。指揮官が掲げた目標は達成した。だが、J1の壁は高かった。チームは中3日でリーグ盛岡戦を控えている。現在リーグ戦では3位と好調を維持。気持ちを切り替えて戦うしかない。【神谷亮磨】