J2の町田ゼルビアは24日、8月16日の名古屋グランパス戦(町田)を「『女子大生の日』記念」と題し、試合開始時に選手と手をつないで入場するエスコートキッズの代わりに、女子大生を起用する、Jリーグ史上初(クラブ調べ)の「エスコート女子大生企画」を行うと発表した。

 関係者によると、同日は1913年(大2)に東北帝国大(現東北大)が女子受験生3人の合格を発表し、日本初の女子大生が誕生した日で記念マッチを開催することにしたという。クラブ公式サイトでは、8月5日締め切りでエスコート女子大生の公募も始めた。

 募集人数は24人で、4年制大学、大学院、短大、専門学校に通う女性の学生が対象。町田、名古屋の先発メンバーと審判団と一緒にゼルビアフラッグを手に入場。選手と手をつないでの入場はしない予定だという。当選者は当日、身分証明書を持参すれば着用するウエアとフラッグ、ホーム自由席招待券を1枚、クラブ側が用意する。公募に漏れた4人は、入場時にフェアプレーをピッチ内に持って入場する、フラッグベアラーを担当する。また4年制大学、大学院、短大、専門学校に通う女性が、特設ブースで学生証を提示すれば、ホーム自由席チケットをプレゼント。当日券が完売した場合は、プレゼントはしないという。

 町田はJ3試合の15年10月18日のSC相模原戦でも、1967年(昭42)に英国から「ミニの女王」ツィギーが来日し、ミニスカートブームが起きた「ミニスカートの日」と言われていることにちなみ、特別企画「スカート着用者無料招待」を実施し、試合は1-0で勝った。

 今季も、記念日マッチを2試合開催した。4月15日の横浜FC戦では「横浜FC戦特別企画 50歳の方無料招待」を開催。対戦相手の横浜FCのFWカズ(三浦知良)と同い年の来場者に、当日使用できる自由席チケットを無料でプレゼント。また「新入学の春特別企画 学生服・ランドセル着用者 無料招待」も実施し、学生服かランドセルを着用して企画に参加すると伝えた来場者にも、自由席チケットをプレゼント。試合は1-0で勝ち、ホーム初勝利を挙げた。

 5月21日の大分トリニータ戦でも、1869年(明2)に京都市に日本初の近代小学校「上京第二十七番組小学校」が開校したことを記念し「小学校開校の日」と呼ばれていることから「小学校開校の日」記念マッチデーと題し、小学生限定で自由席券を1コイン、500円で販売。この試合も2-2で引き分けた。22日のFC岐阜戦に2-0で勝ち、4連勝と好調の町田が、得意の記念日マッチを制するか、注目だ。