J1復帰に王手をかけていた首位湘南ベルマーレは、2-3で4位名古屋グランパスに敗れ、昇格決定は最速で2試合後に持ち越された。前半27、40分とMF菊地俊介(26)のゴールで一時逆転したが、後半2失点。この試合に勝って、3位長崎が敗れるとJ1自動昇格圏の2位以内が確定したが、昇格が遠のく異例の“マジック消滅”状態となった。

 J2最少失点の湘南守備網が、同最多得点の名古屋攻撃陣に崩された。前半4分、一瞬のすきから失点。菊地の連続ゴールで逆転したが、最後は名古屋FW玉田に決勝点を浴びた。長崎が1時間早く試合を終え、昇格はハーフタイムの時点で消滅。次節は長崎と名古屋が直接対決し、どちらかは勝ち点を増やすため、湘南が勝っても2位以内は決まらない。最速での昇格決定は2週間後の次々節となり、菊地は「こういう失点を防がなければJ1では戦えない」と唇をかんだ。