J2モンテディオ山形MF小林成豪(24)が22日、静岡・御前崎キャンプでキレのある動きを見せた。左サイドに入ったシュート練習では、ピンポイントクロスを何度も上げ「徐々に100%のコンディションに近づけられれば。試合に出て活躍するために来た。死ぬ気でやる」と宣言。昨年はJ1神戸でリーグ13試合出場に終わり、出場機会を求めて山形へ期限付き移籍で加入した。

 東北の地に導かれる運命だった。小林と同様に神戸市出身の妹里歌子(20)は宮城・常盤木学園にサッカー留学。在学中にU-19日本女子代表に選ばれ、現在はなでしこリーグの日テレでプレーしている。小林は「同じ東北という縁は感じないけど(妹が)実家に帰ってきていたので家族で(移籍について)話したぐらい」と説明。妹が輝いた東北の地で、兄も羽ばたく。

 今日23日は今年初となる練習ゲームを浜松開誠館高と行う。今季は4バックにアンカー(守備的MF)を置き、3トップで構えるシステム4-3-3を基本線とする。小林は緩急自在のドリブルを得意としており、ウイングかインサイドハーフでの起用が濃厚だ。「前ならどこでもできる。J1昇格に貢献したい」と目を輝かせた。【高橋洋平】