国際サッカー連盟(FIFA)は16日、コロンビアのボゴタで理事会を開き、6月14日に開幕するワールドカップ(W杯)ロシア大会で「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」と呼ばれるビデオ判定をW杯史上初めて導入することを決めた。試合結果を左右する重大な誤審の防止が目的。

 VARの対象は「得点」「PK」「一発退場」「(退場、警告などの)人定」の4項目。FIFAのインファンティノ会長は「主審の判定を手助けできる。より公平で透明なスポーツになる。とても重要で歴史的な決定だ」と意義を強調した。

 FIFAはW杯のプレ大会として昨年ロシアで行われたコンフェデレーションズ杯などで試験的にVARを導入し、検討を進めていた。

 W杯ロシア大会では、通常3人までの交代枠について、延長に入った場合に4人目を認めることも決まった。

 2014年の前回W杯ブラジル大会では、得点かどうかの判定を補助する先進技術のゴールライン・テクノロジー(GLT)が用いられていた。