J2は勝ち点41の首位・松本山雅FCから、同38の大宮アルディージャまで、勝ち点3の中に7チームがひしめく大混戦だ。

 松本は21日に、京都サンガとホームで対戦する。前節16日のファジアーノ岡山戦はスコアレスドローに終わり、連勝が3でストップするとともに10戦ぶりに無得点に終わった。

 そこに追い打ちをかけるように、MFパウリーニョ(29)が11日の天皇杯3回戦・浦和レッズ戦で右長内転筋腱断裂で全治3カ月と診断され、9月下旬まで母国ブラジルに一時帰国して治療を行うことが決定。さらにJ1横浜F・マリノスから加入して半年のMF前田直輝が、名古屋グランパスに完全移籍した。最下位・京都とのホーム戦とはいえ、戦力ダウンは否めない。

 町田ゼルビアは、16日のロアッソ熊本戦で撃ち合いの末3-2で勝ち、2位に浮上した。21日にはホームで対戦する13位ツエーゲン金沢には、2勝3分けと1度も負けたことがない。勝ち点1差の松本をかわせば首位に浮上するだけに、負けられない。熊本戦で2ゴール決め、8ゴールで得点ランク5位タイにつけるベテラン34歳FW中島裕希の爆発に期待だ。

 大分トリニータは、15日の大宮戦に0-1で敗れ3連敗で3位に後退した。21日には、過去1勝1分けと負けたことがない18位の栃木SCとホームで対戦する。大宮戦では前半3分にPKで先制を許すと、シュート数で5対4と上回りながら勝てなかった。大宮戦で封じ込められた攻撃陣の奮起で、連敗を止めたいところだ。