横浜FCが岐阜に3-0で快勝した。FWカズ(三浦知良、51)が後半42分から途中出場。カズは、後半39分から16歳11カ月11日でプロデビューを飾ったFW斎藤光毅と2トップのコンビを組んだ。カズは後半45分、ピッチ中央から浮き球の縦パスを斎藤に送り、斉藤が持ち味のスピードを生かし、裏に抜ける見せ場もつくった。

 J2最年長出場記録を51歳4カ月25日に更新したカズは「35歳も離れてますけど、ピッチではお互い年齢は関係ないですからね」と話し、パスの場面に「GKが前に出ていたからそのまま狙ってもよかったかな」と振り返った。

 クラブ史上最年少でのプロデビューを果たした斎藤は、物心ついたころからスター選手だったカズとのコンビに「年は離れてますが、ピッチに入ったら気にならなかった。緊張しますけど、そこを気にしていたらやっていけないので。気にせずやっていければ」と、おっとりした口調の中に強いメンタルを感じさせた。

 U-17のエース格で将来性豊かな逸材。日本サッカーのレジェンドと練習から接し「サッカー選手として人としても素晴らしくて誇りに思う。トレーニングも含め、すべてを見て学んで自分の成長につなげていきたい」と話す。デビュー戦に「スピードの部分は少しは通用したかな」と手ごたえを口にする一方で「デビューできたのはうれしいけど、何もやれていないしピッチでは何も残せていない。しっかり残せるようにやっていきたい」と課題も掲げた。