ベガルタ仙台がガンバ大阪を2-1で下し、2年2カ月ぶりとなる3連勝を決めた。前半に先制を許すも、後半にFW西村拓真(21)の3試合連続となるゴールで同点に追いついた。12分にはFW阿部拓馬(30)がヘディングの競り合いからオウンゴールを誘発させ勝ち越し。堅守で粘る相手を突き放し、2戦連続の逆転勝利で上位を視野にとらえた。

 後半9分、西村が日本人得点ランク首位タイとなる11ゴールを右足で決め、試合を振り出しに戻した。左サイドを駆け上がったMF中野嘉大(25)が放ったグラウンダーのクロスに反応。「奥埜さんがニアでつぶれてくれた。相手が来ていなかったので前に行かずにそのまま打てた」と右足を振り抜きゴールネットを揺らした。同12分には「2人の推進力は相手の脅威となる」と信頼を寄せるパートナー阿部が競り合って勝ち越しに成功した。

 さらに、宮本恒靖監督(41)との注目のイケメン監督対決は、渡辺晋監督(44)が制した。今オフ、視察のためスペインを訪れた際、指導者研修中だった宮本監督と偶然にもバレンシアFCの練習で出会って意気投合。夕食を共にし、サッカー談議に花を咲かせた間柄だが、ここはキャリアの差で負けるわけにはいかなかった。「最後はピンチもあったがしのぎきることができた。選手の成長をみることができた」と渡辺監督。ここから連勝街道を突き進む。【下田雄一】