ジュビロ磐田は今日26日、2年連続の8強進出を懸け、天皇杯4回戦で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。25日は、磐田大久保グラウンドで最終調整に励んだ。雨の中、リラックスゲームなど約1時間の軽めのメニューで準備を終えた名波浩監督(45)は「勝ち上がるためのメンバーを、自信を持って送り出す」と必勝を期した。

対する札幌とは今季、公式戦で3度対戦。1勝1分け1敗と五分だ。指揮官は「先制点が大事になる。チームにとって、それ以上の良薬はない。先に点を取ってアドバンテージを取りたい」とポイントを挙げた。

J1残留に向けても負けられない戦いだ。30日にホーム湘南ベルマーレ戦を控えるリーグ戦では、前節ホーム横浜F・マリノス戦に敗れ、現在4戦勝ちなし(2分け2敗)。J2自動降格圏の17位ガンバ大阪との勝ち点差も、わずか3と苦しい戦いを強いられている。

名波監督は「横浜戦の敗戦を払拭(ふっしょく)するような、良い流れをつくるゲームにしたい」。FW小川航基(21)も「大事な試合になる。チャンスをもらえたら、結果を求めていく」と誓った。状況を好転させる1勝を全力でつかみにいく。【前田和哉】