アジア王者としてクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場する鹿島アントラーズ選手団は11日夜、成田空港から決戦の地・UAEへ出国した。DF昌子源(26)らは見送りに来たファンの写真撮影などにも応じ、リラックスした様子で飛び立っていった。

午後には鹿嶋市内で今季最後の国内トレーニングを行い、ハーフコートでのゲームなどで最終調整した。

2年前にJリーグチャンピオンとして出場した同大会では、決勝まで勝ち進んだ。ヨーロッパ王者のRマドリード(スペイン)に2-4で敗れはしたものの、1点ビハインドから一時は逆転してみせ、世界を驚かせた鹿島。それでも、直近の試合で結果が出ていない現状をふまえて、DF山本脩斗(33)は「あのときはリーグ優勝して、チャンピオンシップも勝ち取って、その勢いのまま乗り込んだ形で、勢いのまま決勝まで行きましたけど、今回は日本ではないですし、難しい試合になると思います」と推察した。初戦では北中米カリブ王者のグアダラハラ(メキシコ)と対戦するが、「個の能力は間違いなく高いと思います。組織的に守備のところから入りながら、チャンスがあれば点を取れればと思います」と警戒した。

同じく2年前の大会に出場したMF永木亮太(30)は「面白い大会。1回出てその期間は楽しかった」と振り返り、「レベルの高い相手とできるので、やるからにはトップを目指してやっていきたいと思います」と意気込んだ。