昨シーズン限りで現役を引退した鹿島アントラーズの小笠原満男氏(39)が19日、鹿島ACL優勝報告会で引退後初めてファンの前に登場し、あいさつした。

レジェンドのサプライズ登場に、集まったファンからは「え~!」と歓声が起こった。サポーターからのコールに照れた表情を浮かべた小笠原氏はまず、「みなさんがあっての自分のサッカー人生だったと思います。自分のミスで負けた試合もあり、退場して負けてしまった試合もあるし、あと1歩で逃したタイトルもたくさんあり、本当にがっかりさせてしまったこと、申し訳なく思っています」とあいさつ。ファンから「そんなことねーぞ!」と否定の声が飛ぶと、珍しくおどけた様子で「ありがとうございま~す!」と応じ、和やかなやりとりにファンからは笑いも起こった。

続けて「その一方で数々のタイトルを皆さんと取れたこと、非常にうれしく思います」と話し、「今日のACL優勝報告会がこのチームの日常となるよう、そしてクラブW杯で負けた悔しさがありますけど、ああいう舞台で勝っていけるチームになるよう、みなさんでもっともっと強いアントラーズを作り上げていきましょう」とファンに呼びかけた。