J1鹿島アントラーズの新主将にDF内田篤人(30)が就任した。

19日、鹿島神宮での必勝祈願で宮司が読み上げた祝詞(のりと)で判明。その後のACL優勝報告会で、司会者から「内田篤人キャプテン、よろしくお願いします」とあいさつを促され、集まったファンは「キャプテンなの!?」などとざわついた。

伝統ある鹿島は今回に限らず主将などの決定に際し、発表資料などを用いたりしていない。これまで通り自然な形で公表した結果、ファンにとってはうれしいサプライズとなったようだ。

鹿島の主将は石井正忠氏、本田泰人氏、柳沢敦氏、小笠原満男氏に続く5代目。内田にとっては人生初の主将。優勝報告会では集まったサポーターを前に5代目は「寒いので短めに」と気遣って前置きし「昨シーズンはACL、みんなの力で取れました。サポーターの皆さん、スポンサーの皆さん、フロント、みんなで取ったものだと思っています。今シーズンもチャンスがあるので、1つ、2つ、3つ、4つと(タイトルを)取りたいと思っています」とあいさつ。続けて「オーってやつ、やって」とサポーターに呼びかけ、ACLの優勝トロフィーを掲げた。

主将になった実感はまだ「ない」という。昨シーズンはけがの影響もあり欠場する試合もあったが「今シーズンはチームから離れないように」との言葉に、チームを引っ張る覚悟をにじませた。

大岩監督は、内田の主将就任について「フロントと相談して年末に決め、年明けにクラブから伝えました」と説明。前主将の小笠原氏は「しっかりやってくれると思う」と話した。

【杉山理紗】