鹿島内田が引退試合で見せた!終了間際に同点起点

鹿島対G大阪 後半、ジャンプして胸でトラップする鹿島DF内田(撮影・鈴木正人)

<明治安田生命J1:鹿島1-1G大阪>◇第12節◇23日◇カシマ

鹿島アントラーズの元日本代表DF内田篤人(32)が現役引退試合となるガンバ大阪戦で前半16分から途中出場し、試合終了まで約75分間プレーしてファンに最後の勇姿を届けた。

右サイドバックで先発していたDF広瀬陸斗が右足を負傷した影響もあり、前半16分から交代でピッチへ。すぐにMF三竿健斗からキャプテンマークを渡され、慣れ親しんだ同位置へおさまった。これが今季J1リーグ2試合目、J1通算148試合目の出場。前半ロスタイムには三竿のパスに抜け出して右クロスからチャンスを作ると、後半11分には前線のFW土居聖真へピンポイントでロングボールを送ってFWエヴェラウドの惜しいシュートにつなげるなど、キレのある動きをみせた。

一方で、後半途中の給水タイムではスタッフを呼んでテーピングを巻き直す場面も。それでも試合終了間際の同39分には最終ラインからのロングボールに完全に抜け出して右クロスで好機をつくると、迎えた同ロスタイム。内田のサイドチェンジから左サイドへボールを送ると、最後は左クロスにDF犬飼智也が頭で合わせて土壇場で同点に追いついた。

試合終了後は鹿島でも共に戦った相手DF昌子源らとも抱き合い、ザーゴ監督とも約10秒間の熱い抱擁。日本代表としてW杯にも出場するなど、サッカー界を支えた功労者が14年半のプロ生活での最後の試合を終えた。